今回の住宅づくりはこれまでと少し違っていて、
前々回のブログでも紹介した錦ヶ丘での完成見学会(09年3月~6月)を
お客様のご厚意でさせていただけることになった住宅の地鎮祭の模様を
UPいたします。
地鎮祭とは何のためにするのでしょうか?
これは地の神様への御挨拶の意味があります。
これからこの地で行われる営み、これは工事であったり
竣工してからのご家族の生活を安泰にすごせるようにと
心をこめてお祈りするのです。
そのために祭壇にいろいろなお供え物をします。
野菜、果物、魚あとは酒、水、塩です。
まずはその買い物風景から

選ばれているのが奥さまです。
お供え物には、簡単な約束事があります。
できる限り季節のもの、旬のものを選んで差し上げる。
やっぱり四季折々日本には美味しいものが沢山あるので
神様も喜ばれると思います。
さすがに奥さまは野菜選びはとても真剣です


場所が変わって商店街にある青果店です。
お供え物は地鎮祭が終わると施主様に持ち帰りいただきご家族で
食べていただきます。
ですから、基本的には根のもの、葉のもの、枝のもので旬のものの中から
自分たちで食べたい食材を選ばれると良いのです。
奥様の見られていたイチジクも熟れていてとても美味しそうでした。
祭壇に飾ることを意識して色味を考えても楽しいですよ。

こちらはご主人行きつけのお酒屋さん『笹乃屋』

さあいよいよ地鎮祭です。

まずは式次第から
①修祓(シュバツ)⇒施主様、建築会社がお祓いを受けます
②降神の儀(コウシンノギ)⇒神様をお招きし祭壇に降りてこられます。
③献饌(ケンセン)⇒お供え物を献上します。
④祝詞奏上(ノリトソウジョウ)⇒施主名、現場名、施工名などを祝詞にして奏上します。
⑤四方清祓(シホウキヨハライ)⇒敷地の四方隅と中央を清めます。
⑥鍬入れの儀(クワイレノギ)⇒施主様:斎鍬(いみくわ)で鍬入れのしぐさを3回行う
建築側:斎鋤(いみすき)で鋤を入れるしぐさを3回行う
この時、白手袋をして大きな声で「エイッ、エイッ、エイ」と言います。
⑦玉串奉奠(タマグシホウテン)⇒参列者が玉串(榊)に神様への工事安全を祈願しながら捧げて
2礼、2拍手、1礼をしてお尻を向けないように笹竹の結界から
出ます。
⑧撤饌(テッセン)⇒お供え物をお下げします。簡単に酒、お水の栓をしたりします。
⑨昇神の儀(ショウシンノギ)⇒お招きした神様を低頭しお送りいたします。
以上が地鎮祭の簡単な流れとなっております。
弊社はお客様からのご指定がない場合は、氏神様にあたる健軍神社に来ていただくことが多いです。

祝詞奏上です。
修祓、降神の儀、献饌は神様に失礼なので参加者の私が撮影はできませんでした。
やはり大切なのは工事中、お客様が住まわれてからの安全です。


四方清祓です。
この時、参列者は祭壇の前で待っていますので、施主様も何が行われているのかは
見えていません。しっかり塩、酒紙吹雪で清められていますよ。


お客様による鍬入れです。

弊社の社長です。さすがに年季の入った大きな声です。

そして昇神の儀も無事に終わり、最後の記念撮影です。
本当はお嬢さんがお一人いらっしゃるのですが、体調を崩されてしまい本日は欠席でした。
ウ~ン残念でした

でも、約一ヶ月後には棟上げ式があるのでその時を楽しみにする事としましょう。
計画推進室:大森 一樹