こんにちは、よしみです(^^)
昨日はよいお天気でしたね。
出かけるにはぴったりでしたので阿蘇神社であっている蚤の市に行きました。
だんだんと有名になっている模様・・・。人ひとヒト・・・。
のおかげでか、沢山知っている方にお会いできました(^^)
ものを見るのも楽しいですが、人との出逢いの方が嬉しいものですね。
さてさて、今日のタイトル『窓のサッシが取り付けられるまで・・・』の通り、その様子をお伝えしてみようと思います。

突然。ですね。
なかなか大工さんの細かい“技・知恵”を見る機会はないかと思いますので、
長~くはなりますがご興味のある方は読んでみられてくださいm(_ _)m笑
と、いきなり。これはなんでしょう?
スターウォーズのR2D2のような容姿・・・。

まぁ本当にビーム(ではなくレーザーです)が出るのですが、これはレベル(水平かどうか)をみるためのものです。
よく見ると柱に赤い線が見えます。

床から寸法をとりますので水平かどうかはとても重要です。
斜めになっていたら、窓が開けにくかったり支障がでてきますよね。
さあ、このサッシを取り付けます。

まず寸法取り。
サッシの枠の幅、床の厚さなどを計算に入れながら床から測ります。

そしてそこへサッシを支える部材“まぐさ”を取り付けます。

もちろんこれだけで支えるにはいきません。
このとき「水糸」という道具をこのように使って調べることがあります。
さてなんでしょう?

「水糸」を使って分かることは部材のたわみです。
ほら、この通り。2mmほどたわんでいます。

これをこの黄色い糸のところまで持ち上げなければなりません。
そこで、「間柱」の登場です。
間柱に必要な寸法を床から測り、ぴしゃり!なるように押し上げ支えます。

しかし、コンマ以下の単位の調整は材料を切ることだけでは調整が難しいのです。
そこで職人さんの知恵!!
部材と部材の間に太めの釘を打ち込みます。
するとそこに隙間ができ、その釘の差し込み具合でコンマ以下の単位の調整ができるのです。

位置が決まったらそこへビスを打ち込みます。

ビスで固定されたら、釘を抜き・・・
この通り!
黄色い糸がどこか分からない程、ぴたり!持ち上がりました。
これでサッシが傾いたりたわんだりして窓が開きにくい・・・などということがなくなります。

ひとまず、こんな具合です。

次は上方のまぐさ。
先ほど取り付けたまぐさから寸法を測り取り付け。

寸法はその部分部分で一つずつ測ります。
木は生き物ですから、伸びたり縮んだり、それぞれの材料で条件は変わってきます。
木造の家を建てるということは、生き物と付き合っていくのと同じですね。
今度は上から間柱で支えます。
が、このときはこんな“知恵”がここに登場します。
家にはもちろん上(屋根や2階)からの荷重がかかってきます。
なので部材が下がってくることを見越し、2mmほど取付け位置を上げておくのです。
すると、上から荷重がかかってもその余白分の2mmがきいて、
サッシが重さできつきつになり窓が開きにくいということがなくなるのです。

なるほど!!
とこのような具合に。

そして、サイドもサッシの寸法と合うように隙間を埋める部材を取り付け、

サッシを入れ、傾きがないように入念にチェックし、

釘を打ちこんで固定したら完成です!!

多少説明不足なところもあるかもしれませんが、
このように大工さん方は細かい仕事をひとつひとつ丁寧に重ねて、
大きな家を完成させて下さるのです。
当たり前についている窓でも、見えない知恵や技、手間暇がかかっているのですね。
より家に愛着が湧いてくる気がしました。
長文をお読みくださりありがとうございました!
棟梁の松下さん、丁寧に教えてくださりありがとうございました!
M様邸、着々と工事が進んでいます。
完成が待ち遠しいです。