こんにちは、江藤です。
先日、福岡の飯塚にある伊藤伝衛門邸に行ってきました。




回遊式庭園を持つ、大豪邸です。
伊藤伝衛門といえば、つい最近では朝ドラ「花子とアン」にも出ていた人物です。
後妻の白蓮を仲間由紀恵が演じていたのも、記憶に新しいかと思います。
炭鉱王として名を馳せた大金持ちで、様々な才覚を発揮した人物です。
そんなイメージから、自宅も成金趣味なのではないかと思っていたのですが、
上品で質素、だけど超豪華というとてもセンスの良い邸宅でした。

これは2Fにある白蓮の部屋です。
この邸宅の中でも2Fにあるのはこの部屋だけです。
これは、他の人物が白蓮の部屋に入れないように、元々あった部屋を壊した為だと言われています。

部屋のふすまは銀箔で、引手はかわいらしいチューリップ型!
他の部屋もデザインが異なっており、中には七宝焼きまで!
質素ながら良いもの使っているな~と思いながら見学しました。

この柱が削られているのは、偶然ではありませんよ。
たけのこ面といいます。
家の繁栄を願って、たけのこのように成長するという意味を込めて施されているようです。
木目の数も意味があるんだとか・・・。
これ以外にも、色んな願掛けやストーリーがこの邸宅には散りばめられていて、面白かったです。
建具や文様を見て、その意味を考えながらの見学はまるで謎解きみたいでした。
おもわず住んでみたくなる、そんな名勝でした。